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塾長のひとり言

効率の良い学習を

今、私立中学・高校を中心にシラバスという名の学習計画を作り、それを事前に(多くは入学の際に)発表し、その通りに実行するのが流行っています。公立中学でも1年間の学習計画はそれぞれの学校で作っていて教師はその通りに実行することが求められます。もちろん私立・公立の各高校にもそれはあります。そしてそれは同じ市区の中でも各学校によって驚くほどバラバラです。
一方集団塾はテキストの選定の段階で各クラスの学習内容・進度が決まっていて、講師はその進度に従って授業するように求められ、生徒もそれに外れた学習はほぼできません。
この矛盾する二つのカリキュラムがバチバチに戦いあうのは宿命の対決のようなものです。その結果、塾は「学校の勉強は無視しろ!勉強は塾でやれ!」となってしまい、両方こなせるよほどのレベルの生徒以外はテストの点数が下がって受験に必要な内申点が取れなくなってしまいます。
これは学校の学習と入学試験のレベルが乖離している中学受験では成り立ちますが、そのビジネスモデルを高校・大学受験に当てはめようとするのは無理があります。そこに巻き込まれた生徒は悲劇です。
多くの集団塾は一流高校・大学の進学率を誇りますが、その陰に隠れた多くの生徒は二つのカリキュラムに挟まれてとても苦労しているはずです。たとえ一つの目標でさえ達するのが難しいのに、二つの違う目標があるのですから。二つとも楽にこなすのは大谷級の超人レベルじゃないと無理なのは目に見えています。生徒を責めるのは「大谷はやってるだろう!」と言ってるようなもので、ちょっと酷ですよ。

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