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教えるためには準備に多くの時間を使います。まず詳しく勉強し、どうわかりやすく伝えるかを考え、それに即した教材を作り、興味を引きそうな話なども考え、それを授業で実践してうまくいかなかったところは改善し・・・そうやってひとつひとつ積み上げたものは決して忘れません。それが教師の財産になっていくのです。

すべてのことを教える必要のあった私はそのようにして受験の算数、理科、社会、数学、英語、国語、古文、物理、化学、生物・・・と学ぶことができたのです。今はプログラミングを学び始めています。「情報」という新しい科目を教えるためには必要だからです。

今ではこう考えています。学ぶためには教えることが一番の近道だと。早めに理解した生徒にその内容を他の生徒に教えさせることがあります。これは仕事を放棄しているわけではなく、そうすることで教える生徒も学習内容の理解と記憶を深めるからです。

「負った子に教えられ」のように生徒から教わることもたくさんありました。心をオープンにしておくと子供はいろいろなことを教えてくれます。それは子供の純粋さや素直さのような精神的なこともあります。そしてそれは教師の活動の原動力となります。

 

教えることは学ぶこと。教えることは教わること。教師ってすばらしい仕事です。教師の方々、そして教師を目指す方、頑張ってください。