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テニスコートとお墓
日吉の駅の商店街の反対側に続くイチョウ並木。駅からみるとその奥に見える巨大な建物。日吉記念館と呼ばれるその建物の右横の細い階段を下るとマムシ谷と呼ばれる地区があり、テニスコートや弓道場、さらに奥にはアメリカンフットボールや野球の練習場が広がっています。
そのテニスコートのすぐ横にお墓があります。学生のころからそこを通るたびに面白い組み合わせだなーと思っていたのですが最近謎が解けました。
戦国時代、この付近には矢上城があり、北条氏に仕える中田氏(3万石)が治めていました。中田氏は矢上城以外にも井田城(井田病院付近?)も領有していましたが、1590年の小田原落城の際に憤死し、その子孫が供養のために保福寺を建立しました。マムシ谷一帯は保福寺の土地でした。その後その土地の一部を慶応大学に寄贈しテニスコートが作られたのです。テニスコートの横にお墓ではなくお墓の横にテニスコートが作られたのですね。
11月下旬の今、イチョウ並木は入口の一本だけが黄色に色づき始めています。12月になれば見ごろとなるでしょう。天気のいい日にぜひ訪れてみてください。
イチョウ並木の途中にある来往舎のレストラン(ファカルティラウンジ)は時間により一般の人も入れますよ。(ランチ1000円)